
日本は世界でもツーリスト向けSIMがいちばん買いやすい国のひとつだ。それでも無料eSIMを持っておく価値があるのは、カウンターにたどり着くまでの1時間をカバーしてくれるからだ。co:simの新規ユーザー向け無料eSIM(日本)は、1GB・7日間有効、決済時の支払いは0ドル。出発前にインストールしておけば、羽田・成田・関西・新千歳のどこに降りても、着陸した瞬間から使える。
この記事では、誰に向いているのか、どの通信網に乗るのか、1GBで地図と翻訳の1週間が持つのか、そして2026年に現地SIMの買い方が何が変わるのかを扱う。

#co:simの日本向け無料eSIMは誰のためのものか
旅全体ではなく、到着のためのものだ。7日間で1GBは、最初の1〜2日を地図・メッセージ・乗換案内・カメラ翻訳で回すには十分だが、新幹線で動画を観るには足りない。48時間の東京トランジットなら、これだけで本当に事足りるかもしれない。2週間の滞在なら、次に買うものへの橋渡しと考えるのがいい。
規模の話もしておく。日本政府観光局(JNTO)の月次発表によれば、2026年1月だけで訪日外客数は3,597,500人、最大の市場は韓国の1,176,000人だった。空港のSIMカウンターはその人数を前提に人員配置されているが、それでも列は消えない。
特に向いているのは3種類の人だ。ひとつ目は成田に降りる人。乗りたい列車が1時間ぶんの判断の先にあり、指定席の券売機はスマホが手元にあるほうが扱いやすい。ふたつ目はカウンターが閉まった後に着く人。羽田の国際線ターミナルは深夜も動いているが、SIMのカウンターはそうではない。3つ目は、1週間のデータプランのためにパスポートを差し出したくない人だ。
正直な制約も書いておく。これはデータ専用eSIMだ。使えるのはモバイルデータであって日本の電話番号ではないので、このプランでのSMSや音声通話はできない。メッセージアプリはすべて通常どおり動き、実際のところ多くの旅行者が使うのはそちらだ。
#どの日本の通信網に乗るのか
co:simの日本プランは、KDDI/au、NTTドコモ、ソフトバンク、楽天モバイルの4大キャリアすべてに対応し、いずれも5Gだ。購入前にプランページで実際の接続先が確認できる。キャリアの違いが体験を左右する場所では、これを見ておく価値がある。
日本のカバー率はどの基準で見ても優秀だが、5Gの実態は宣伝ほど華やかではない。Opensignalの2026年4月・日本レポートでは、平均ダウンロード速度はソフトバンクが65.1Mbpsで最速、au 60.7Mbps、ドコモ 55.7Mbps、楽天モバイル 39.6Mbpsと続いた。ソフトバンクは Time on 5G でも27.4%を記録して単独首位、2位のauに8ポイント差をつけている。
2つ目の数字はよく読んでほしい。最も強いネットワークでも、日本国内で5G端末が実際に5Gにつながっているのは時間にしておよそ4分の1で、残りはLTEだ。地図やメッセージには何の問題もない。ただ「5G eSIM」と「5G SIMカード」を、ラベルだけで比べても意味がないという目安にはなる。
電波が本当に薄くなる場所は予測がつく。登山道、熊野古道の谷あい、そして北海道の地方部だ。白川郷も富士山五合目も問題ない。どのプランを持っていくにせよ、歩く日はオフライン地図を落としておこう。
#1GBで日本の1週間は足りるか
ナビとメッセージなら余裕がある。映像系なら足りない。東京での1日をざっくり見積もると、Googleマップの経路案内が実利用1時間あたり3〜7MB、メッセージアプリが1日数MB、翻訳アプリのカメラモードが1回10〜20MB程度。丁寧に使えば1日80〜150MBに収まり、1週間で1GBの内側だ。
これを壊すのは動画だ。1080pのYouTubeを10分観れば約300MB、1回で3分の1が消える。iCloudやGoogleフォトへの1日分の写真アップロードなら、もっと早く終わる。着陸前にモバイルデータでの写真自動バックアップをオフにしておくこと。1GBが1週間持つか午後で尽きるかは、この設定ひとつで決まる。
使い切っても、このプランはチャージ(トップアップ)できる。co:simのアカウントダッシュボードから追加すれば、プロファイルを入れ直す必要はなく、eSIMもそのままだ。日本ではこれが他国以上に効いてくる。代わりの手段、つまり何日も前に離れた空港カウンターに戻るという選択肢は、京都にいる時点で存在しないからだ。
無料日本の無料eSIMを受け取る#空港でデータSIMを買うのではだめなのか
検討していいし、長期滞在ならおそらく買ったほうがいい。日本の空港データSIMは、8日間の実質無制限でおおむね3,000〜5,000円だ。1GBよりはるかに多い。羽田と成田のカウンターは見つけやすく、閉まっている時間帯は自販機が売っている。
それでも無料eSIMを受け取っておく理由が2つある。ひとつはタイミングだ。ゲートの時点で、列の前に、自販機の前に、ATMを見つける前に使える。もうひとつは、多くの旅行ガイドがまだ追いついていない変更だ。
日本はこれまで、本人確認の対象を音声付きプリペイド回線に限っており、旅行者向けデータSIMは対象外だった。現金で買ってそのまま使えたわけだ。この例外は閉じようとしている。2026年の携帯電話不正利用防止法の改正でデータ専用SIMが対象に加わり、総務省の2026年7月・制度整備の方向性が方針を示している。SMS付きデータSIMを対象とし、IoT向けは除外、施行は公布から1年以内だ。これまで何もなかったカウンターに、パスポート確認が現れると見ておいたほうがいい。
出発前に用意するeSIMは、この問題自体を回避する。日本の契約を結ぶのではなく、インストール済みのローミングプロファイルを持って入国するだけだからだ。
#出発前の受け取りとインストールの手順
順番がすべてだ。自宅のWi-Fiでインストールし、到着してから有効化する。
- 日本の無料eSIMページを開いて受け取る。新規のお客様1人につき1回、決済は0ドルで完了する。
- co:simが決済から数秒でQRコードをメールで送る。
- まだ自宅のWi-Fiにいるうちに読み取る。iPhoneは「設定 → モバイル通信 → eSIMを追加」、多くのAndroidは「設定 → ネットワークとインターネット → SIM → eSIMを追加」。
- プロファイルは入れたまま、着陸まではデータローミングをオフにしておく。
- 到着したらco:simの回線をオンにし、その回線のデータローミングを有効にする。元のSIMはそのままでいい。置き換えるのではなく、どの回線でデータを使うかを選ぶだけだ。
インストールにはインターネット接続が要る。日本の空港でやろうとすると鶏と卵の問題になるのはそのためで、毎週誰かがここでつまずいている。co:simの各プランページにはインストール期限も明記されているので、旅のどれくらい前に買っておいて安全かが分かる。

このあとソウルへ向かうなら。日本と韓国はここでは同じカードを共有しないが、日本・韓国の地域プランなら1つのプロファイルで両国をカバーできる。2枚を使い分けるよりは楽だ。
#よくある質問
#日本の無料eSIMは、co:simのヨーロッパ無料eSIMと同じものですか?
違います。そしてこの区別は決済時に効いてきます。co:simの新規ユーザー向け無料eSIMは、複数の別々の製品にまたがった1つのキャンペーンです。そのうちのひとつが、1枚のプロファイルでヨーロッパ33カ国をカバーする地域カードです。日本版はそれとは別の単独国専用プランで、日本国内では使えますがそれ以外では使えません。韓国にも台湾にも、その間のどこにもローミングしません。トルコ、モルドバ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、韓国も同じように、それぞれ独自のカードを持っています。特典自体は新規のお客様1人につき1回なので、複数を集めるのではなく、どの国で受け取るかを選ぶことになります。最初に降り立つ国か、他に通信手段がない日がいちばん長い国を選んでください。
#新幹線の車内や地下鉄のトンネルでも使えますか?
どちらも使えますが、知っておくとよい但し書きがひとつあります。東京メトロをはじめとする主要都市の地下鉄はトンネル内も電波が入るので、地図はホームで止まらず駅と駅のあいだも動き続けます。東海道新幹線の東京〜大阪はほぼ全線でカバーされています。切れるのは東北方面と九州方面の長い山岳トンネルで、1〜2分ほど落ちてからまた戻ります。co:simのeSIMは専用の旅行者ネットワークではなく、日本の契約者と同じ全国ネットワークにローミングするため、トンネル内の体験は同じ座席の日本の端末と変わりません。長い鉄道移動の日は、どの事業者を使うにせよオフライン地図を落としておきましょう。
#1GBまたは7日を使い切ったらどうなりますか?
先に到達したほうでプランのデータが終わります。co:simの日本プランの7日間は購入時点ではなく初回接続から始まるので、フライトの2週間前にプロファイルを入れておいても日数が勝手に減ることはありません。カウントが始まるのは、eSIMが日本のネットワークに初めて接続した時点です。残量がなくなっても、このプランはチャージできます。co:simのダッシュボードから追加すれば同じeSIMプロファイルがそのまま使え、入れ直しも新しいQRコードも不要です。もっと大きな容量の有料日本プランに切り替えることも、まだカウンターの近くにいるなら空港SIMを買うこともできます。無料プランが終わっても端末側は何も壊れません。チャージするまで、その回線がデータを運ばなくなるだけです。
#いま使っているSIMを抜く必要はありますか?
ありません。ここ数年に発売されたeSIM対応端末は複数のプロファイルを同時に保持でき、どの回線でモバイルデータを使うかを指定できます。元のSIMはそのまま入れておけば、いつもの番号で電話とSMSを受けられます。co:simの回線をデータ回線に設定し、元の回線ではデータローミングをオフのままにしておけば、知らないうちに課金されることもありません。iPhoneなら「設定 → モバイル通信」で、回線ごとにローミングのスイッチがあります。Androidは表現がメーカーによって違いますが、構造は同じです。データ専用プランが多くの旅行者にとって制約にならないのはこのためで、心配していた銀行のSMSはいつもの番号で届きます。
#同行者と通信を分け合えますか?
はい、テザリングは使えます。2人で1つのプランを回すときの定番の方法です。ただし制約はルールではなく計算のほうにあります。つないだ端末も同じ1GBから消費し、ノートPCはスマホよりはるかに大食いです。バックグラウンド同期やクラウドバックアップ、ソフトウェア更新が「従量制ではなさそうな接続」を見つけた瞬間に、1GBはあっという間に消えます。2人で地図とメッセージを見る程度なら差は感じませんが、1人が仕事用のノートPCを開けば話は変わります。旅のあいだずっと共有するつもりなら、容量の大きい有料の日本プランを選ぶのが妥当で、無料トライアルは「決めるあいだ空港で2人ともオンラインにしておくもの」という位置づけになります。テザリングする端末では写真の自動バックアップを事前にオフにし、ホットスポットが元のSIMではなくco:simの回線に向いているかも確認しておきましょう。
つながった状態で着陸する準備はできましたか。下から無料eSIMを受け取り、今夜インストールして、着陸したらオンにするだけです。
co:simの日本eSIMプランを見る

